日向灘地震でも屋根に被害が出ています 地震が起きたら屋根はどうなる?
目次
①地震が起きたら屋根はどうなるの?
②地震後に私たちが気を付けることは?
1月22日未明に起きた日向灘地震で、最大震度5強を観測したことは、まだ皆さまの記憶に新しいことと思います。
巨大地震への活動が活発化しているのでは、という専門家の声もありました。
今回は、地震で起こりうる屋根の被害について、地震があったあとで気を付けるべき点をお伝えします。
①地震が起きたら屋根はどうなるの?
大規模な地震が発生すると、住宅の瓦が脱落することがあります。
脱落の主な原因は、瓦を屋根の下地に留めない、旧工法で施工されているから。
瓦には問題はなくても、附属部分が劣化していることもあります。
築年数が古い家屋の被害が多いようです。
地震が起きて屋根が破損したら、雨漏りを防ぐために、ブルーシートを張って応急処置をすることになります。
ブルーシートも屋根の修理業者も間に合わず、家屋が雨漏りの被害にあってしまうこともあります。
また、地震で、自宅の瓦や屋根の一部が、隣の家の敷地内に落下する可能性もあります。
落下した場所に何かあると、賠償問題になってしまうことも。
しかし、「瓦が危ない」ということではありません。
瓦屋根にはメリットもたくさんあります。
過去の震災などの経験から、耐震基準がもうけられており、現在では瓦が落ちたりずれたりしにくくなっています。
この機会に、古い瓦屋根に住んでいる方、地盤が弱い地域で築年数が長い家に住んでいる方は、ぜひ専門家に診断を依頼してください。
②地震後に私たちが気を付けること
地震のあとで屋根の上にのぼるのは絶対にやめましょう。
のぼっているときに余震がきたら、命の危険にさらされます。
また、屋根に被害がある場合、屋根材がずれていたり、外れていたり、壊れていたりするので、専門家以外はとても危険です。
被害のある屋根の近くに行くだけで、落下した瓦や屋根材の被害に遭うこともあります。
どんなに気になっても、地震後の対策は、専門家に依頼してください。
また、地震後によく発生する「災害便乗商法」にも気を付けてください。
「高額で契約して、それに見合う工事をしない」
「無料といっていたのに、本工事を申し込まないと知ると高額請求してきた」
といったケースが多いそうです。
地震による被害には、火災保険で直せるものと直せないものがあります。
こちらも改めて確認しておきましょう。
いざというときに困らないよう、不明な点は何なりとお尋ねください。
- 担当スタッフ 伊藤