冬こそ知っておくべき「火災保険」と「雪災」について
目次
①大雪や積雪の被害にも、火災保険が適用されます
②冬に多い「雨どいの破損」について
③積雪で軒先や隅棟(屋根の角)が破損?
こんにちは。台風災害診断協会の伊藤です。
あっという間に12月。クリスマスやお正月、正月休みなど(笑)、楽しみなことが待っていますね。
寒さが増し、霜や雪、凍結なども気になります。皆様の寒さ対策は万全でしょうか。
今回は、「火災保険と雪災」についてお話します。
①大雪や積雪の被害にも、火災保険が適用されます
火災保険といえば、「火事になったときだけ」「火災に備えてかけるもの」と思いがち。
しかし、火災保険は、一般的に「火災」「落雷」「破裂」「爆発による損害」「風災」「雹(ひょう)災」「雪災」などの損害を補償してくれます。
では、「雪災」とは、具体的にどんな損害のことでしょう。
- 大雪が屋根に積もり、大量の雪が落下して雨どいを破損させた
- 雪の重みでカーポートが壊れた
- 雪の重みで屋根が変形した
- 家が雪崩に巻き込まれた
今一度、保険内容の確認もお勧めします。
②冬に多い「雨どいの破損」について
大雪が降ると、屋根と雨どいに雪が積もります。屋根に積もった雪は、滑り落ちて雨どいに落ち、その重みに耐えられず、雨どいが破損するのです。
そもそも雨どいは、雨水を流すためのものですから、頑丈にできてはいません。
破損や変形、そして落下の恐れもあるので、思いがけない大雪のときには注意が必要です。
いずれにせよ、雪による被害は火災保険が適用され、修理費用が支払われるケースがありますので、専門業者へお問い合わせください。
③積雪で軒先や隅棟(屋根の角)が破損?
山間地に多いとされる、木造建築の伝統的屋根「入母屋造り」も、雪に注意が必要です。入母屋造りの屋根は「入母屋屋根」と呼ばれ、上部の三角部分が「切妻(きりづま)」、下部の四隅が寄棟(よせむね)となっていて、重厚感のある独特の雰囲気が特徴です。
積雪により、入母屋造りの屋根、軒先や隅棟(屋根の角)が破損することがありますが、構造は非常に複雑です。
もし、入母屋造の屋根、軒先、隅棟に破損があった場合は、入母屋造の家屋の施工実績のある業者に依頼しましょう。この事例についても、火災保険が適用され、修理費用が支払われるケースがありますので、専門業者へお問い合わせください。
- 担当スタッフ 伊藤