■■火災保険を使って外壁塗装のカラクリとは???■■
こんにちわ! 台風災害診断協会の伊藤です。
今回はよく質問される
「火災保険で外壁塗装はできるのか?」についてお答えします。
これほんとによく聞かれる質問です、
基本的に火災保険は「台風や風災、雪災による家屋の損傷を現状復帰する為のもの」です。
※下図参照
なので「屋根の一部が強風により剥がれた」とか「雨どいが雪により破損した」
「台風の後に2階の部屋が雨漏りしている」などは
確かに「あり得る」話なので保険会社への火災保険の申請が通りやすいと思います。
しかし、台風により外壁が傷むというのは0ではないですが、ほぼ経年劣化とみなされることが
多く、当然申請は却下されることとなります。
ではなぜ「外壁塗装が火災保険で出来る」という話が持ち上がってくるのでしょうか???
実はインターネットやチラシなどで「火災保険で外壁塗装」をうたっている会社は
塗装業を専門にしている会社が多いのです。
厳密に言うと外壁塗装を火災保険で工事することは出来ませんが、屋根の修理や雨どいの補修
の際に必ずと言っていいほど「足場」が必要になります。
一般的に屋根の修理や雨どいの工事は高所作業なので安全対策のため作業用の足場を伴います。
もうおわかりだと思いますが、ようは
火災保険の申請により設置できた足場を使って外壁塗装を安くやりませんか?
という意味なのです。
営業マンによっては
「足場を火災保険で申請できるので実質塗料代だけで工事できます!」
とか、
「屋根や雨どいの修理箇所の見積もりを多めに計算して、外壁塗装の持ち出し負担を減らしましょう。」
とか露骨に提案してくる人もいるようです。
最近では保険会社もこのような事例を回避するため、現地に鑑定人を向かわせて
ほんとに足場が必要な作業かどうかを判断する機会も増えてきています。
業者選びはしっかりとたくさんの事例をみて火災保険に詳しいかどうかを
チェックすることが肝心ですね。
【まとめ】
外壁塗装も含め基本的に経年劣化では火災保険の申請は難しい。
最初から外壁塗装ありきで火災保険の申請が出来ると言ってくる業者には注意が必要。
- 担当スタッフ 伊藤