■■台風や強風による雨どいのよくある被害をまとめてみました■■
こんにちわ!台風災害診断協会の加藤です。
今回は特に雨どいの被害についてよくある事例をご紹介します。
当協会にご相談のある台風被害のうち、なんと約4割近くが「雨どいの被害」です。
一般的に台風が上陸した時、家屋の被害状況をテレビで流す映像には
「瓦がめくれた屋根」や「雨漏りに備えてブルーシートを張っているシーン」が
よく使われますが実は雨どいの被害も深刻なんです・・・
実際に雨どいは屋根に比べて取り付けの部分が外壁にピンポイントで付いている為、
強い風を受けると雨どい自体が揺れてズレたりしますし
取り付け金具も雨どいの揺れによる微振動で一緒に震えるため徐々に強度が下がっていきます。
一番多い被害は
雨どいの外れです。
※軒どいが完全に外れて落ちています。
※こちらは竪どい(たてどい)が外れています。
次に多いのは
雨どいのジョイント(つなぎ目)部分の外れです。
※集水器との連結が外れています。
※こちらはいわゆる這いどい(はいどい)の外れです。
這いどいとは2階から降りてきた竪どいを主に1階の屋根面を這わして
1階の集水器に繋げる役割の樋です。
※このように集水器の外側の軒どいが風に煽られて
取り付け金具が壁から外れてしまうこともあります。
雨どいの修理で一番ネックなのは
「作業用足場が必要かどうか?」です・・・
1階の被害や、2階でもはしごや下屋根に脚立などを掛けて作業ができる場合もありますが
台風被害でやはり多いのは2階の軒どいです。
そして2階で作業用足場がないと出来ない修理は台風後に最も増えます。
この場合、
雨どい修理の修理代金より作業用足場代のほうが高くなることがとてもよくあるのです・・・
火災保険申請での家屋被害の修理には、
「作業用足場の代金も火災保険の適用として認められることが多い」ので
ご自分での追加負担なく工事に臨めると思います。
もちろん保険会社側の見解によっては例えば足場の面の削減(4面→2面)や、
保険金額の見直しは当然ありますが業者側が安全に作業するには、
やはり足場は必要なことが多いので一般的に認められやすいのではないでしょうか?
※明らかに足場がいらない場合は別です。
これらは雨どい被害のほんの一例ですが
よくあるケースなので台風一過後はしっかりとご自宅のチェックをしてみて下さい。
- 担当スタッフ 加藤